LinkIconHOMELinkIcon治療技術の話・予防的治療

予防的治療

予防的治療とは

予防的治療とは、C0やC1と呼ばれる極めて初期のう蝕(虫歯)や、う蝕ではないけれど、将来う蝕になりやすい奥歯などの表面の溝を埋め、う蝕が進行しないようにする処置のことを予防的治療といいます。

処置を開始する時期は、乳歯が萌え揃う2歳ごろから、永久歯が萌え揃う12歳ごろまでが最も効果的です。
その後、定期的な健診で経過を観察していき、必要であればその都度、処置を繰り返していくことで、よりいっそうの効果を期待できます。

「虫歯」(う蝕)はこちらからLinkIcon

シーラント

初期のう蝕や、生まれながらにある噛み合わせ面の溝を埋めることで、虫歯の進行を防ぎます。
予防効果が極めて高いのが特徴です。

ほとんど歯を削らないため、歯や精神的に受けるダメージが少なくすみます。

ゆう歯科クリニックでは、GC社製の「FUJI III LC」というグラスアイオノマーセメントを使用しています。
グラスアイオノマーとは、歯科用セメントの一種で、 主成分アルミノシリケートグラスが、フッ素を長期間にわたり放出するというメリットがあります。
つまり、お口の中に虫歯予防成分が長くとどまり、虫歯予防によりいっそうの効果があるということです。

お口の中で光を照射して固めますので、すぐに食事をすることができます。
味も臭いもありません。
また、セメントの色は歯の色とほとんど同じですし、自然な歯と同じようにすり減っていきますので、シーラント材料としては理想的です。

▲ ページトップへ

フッ化物塗布

フッ化物を歯の表面に塗布することにより、う蝕の予防をします。
半年に1回、塗布することで、十分な虫歯予防効果が期待できます。(*2016年4月より「中2ヶ月以上あけて行うこと」と決められています。)

ゆう歯科クリニックでは、サンスター社製の「バトラー フローデンフォームN」を使用しています。
この材料は、1ml中に20.0mgのフッ化ナトリウムを含んでおり、高濃度酸性フッ素リン酸溶液が、よりいっそうの虫歯予防効果をもたらします。
泡状なので、シーラント処置が行えない歯の平面部分にも使えます。

塗布後30分は、飲食ができません。
お口の中のすみずみまでフッ化物を行き渡らせ、虫歯予防の効果を発揮させるためですので、ご理解ください。

2016年4月よりフッ化物塗布の健康保険要件が緩和され、以下の条件のいずれかが揃っていれば、保険でフッ化物の塗布を行うことができるようになりました。

  • 1.一定数の虫歯治療やシーラントが行われていること(13歳未満)
  • 2.エナメル質に白濁があること(年齢制限なし)

上記の条件に満たない場合は保険外診療で行います。
(保険外診療の場合、1口腔あたり1,100円)

new! 大人の場合は、これまで以下の条件を満たすかたにフッ化物塗布が認められていました。
・65歳以上
・在宅などで療養をしている 通院が困難なかたに限る

2022年4月よりフッ化物塗布の健康保険要件が改善され、65歳以上の外来患者さんにも、保険でフッ化物の塗布を行うことができるようになりました。

2022/04/07更新