知覚過敏処置
知覚過敏処置とは
知覚過敏症といわれてる症状は、正しくは、象牙質知覚過敏症(ぞうげしつちかくかびんしょう)といいます。
象牙質知覚過敏症の主な原因は、歯ぎしりやくいしばりなので、知覚過敏の処置としては、その治療が中心になります。
治療法
歯ぎしりやくいしばりは、咬み合わせの不釣り合いによって起こることが多いので、ぞれぞれの歯に対して均等に力がかかるように、歯の咬み合わせ部をわずかに削って、咬み合わせを調整します。
ただ、歯ぎしりやくいしばりは、精神的な影響を受けることが多いので、日常生活でストレスがかからないように心がけ、根気よく治療を続けることが大切です。
対症療法
象牙質知覚過敏症の対症療法として、知覚過敏を起こしている象牙質の表面にコーティングを施して、刺激が歯髄に届きにくいようにします。
ゆう歯科クリニックでは、コーティング材として、松風社製のHYCセメントや、クラレ社製のディセンシタイザーなどを用いています。
- HYCセメント
HYCセメントは本来は仮封剤ですが、タンニン・フッ化物合材の効果で、知覚過敏抑制効果が大きく期待できます。
封鎖時間が長いことも特徴です。
20年以上前から用いている信頼性の高い治療法ですが、白色で目立つのが欠点です。
- ディセンシタイザー
ディセンシタイザーは最近開発された注目度の高い材料で、カルシウム成分が象牙質に浸透して、刺激が歯髄に届くことを抑えます。
使用感としてはHYCセメントより効果は弱く感じますが、白いペーストを擦り付けた後、洗い流しますので、目立たないことが特徴です。