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ごほうびは風船

最初は選択肢になかった…

ゆう歯科クリニックでは開業時から、子どもの患者さんに「治療がんばったね」とごほうびシールを1枚お渡しして、診察券に貼ってもらっていました。


2015年の移転の際、シールもいいけど、もっと歯のためになるようなものをごほうびにしよう!ということで考えたのが、キシリトール入りのグミでした。
歯科衛生士さんと何度も打ち合わせをし、ゼラチンアレルギーのお子さんのことも考慮して、グミだけでなくラムネ、チョコレートも各メーカーから取り寄せ、味見をし、検討を繰り返しました。

その時「お菓子はあげたくないっていう親御さんがいたらどうする?」という話になりました。
それもそうですよね。せっかく治療したのに…もうすぐ夕ご飯なのに…チョコはテストで100点取ったらねって約束してるのに…ご家庭の方針はそれぞれです。
「お菓子じゃないものもあったほうがいいよね」
「だよね、お菓子いらない?だったらあなたは無しね!って言えないよねぇ」
「食べ物じゃないとしたら何があるかな?」
そこで考えついたのが、風船でした。

ごほうびおやつのスタート

移転してごほうびおやつをお渡しする時がきました。
グミ、ラムネ、チョコ…どれもお菓子としてもおいしい、納得のいく商品です。
「その他」の選択肢として風船も用意しました。
私たちとしては、おそらく一番人気がチョコレート、そしてラムネやグミが続き、風船はごくごくたまにお渡しするくらいかなと考えていました。

当初の予想に反して、一番人気はラムネでした。
グミもそこそこ、人気がありました。
「一番人気だろう」と大量に注文してあったチョコレートは意外にも人気がなく、いつの間にか受付の箱からスタッフエリアの冷蔵庫に移され、ずいぶん経ってから、期限の切れそうになったものをスタッフで消費することになったのも良い思い出に…
「勉強になったね」と話し合ったものです。

この経験はとても印象深いものになりました。

不動の人気

そんな中、ずっと変わらない人気があったのが風船でした。
女の子だけでなく、男の子にも人気があったのが意外でした。
メタリックカラーのものは、男女問わず、特に人気がありました。

ご家族の治療に付き添いで来院された他のお子さんが、風船が欲しくて泣いてしまうこともありました。
親御さんのほうが夢中になって、待合室でポンポンとふうせん遊びが始まってしまったこともありました。
(他の患者さんのご迷惑になるので、お家に帰ってから遊んでいただけると助かります)
大人の患者さんから「ほしい」と言われることもありました。

いつの間にかごほうびは風船だけになりました。
そして、相変わらずメタリックのものは人気のようです。

歯科医院だから意味がある

ところで、なぜ風船なのか?

風船は投げて、キャッチして、ころがして…と遊ぶのも楽しいけれど、それだけではなく、ふくらませることで口輪筋(こうりんきん)というお口の周りの筋肉を鍛えることができます。

口輪筋とは唇の周りを囲んでいる筋肉で、唇を閉じたりすぼめたりするときに使います。
意識しないと動かすことが少ない筋肉のため、鍛えることにより唇を閉じる力が強くなり、呼吸機能を高めるなど体の健康とも関係があります。

(「あいうべ体操」の載っているページもご覧ください こちらから▶︎


ゆう歯科クリニックでは楽しみながらトレーニングすることができるスグレモノ「風船」を、これからもごほうびとしてお渡ししていきます!

ゆう歯科クリニック 伊藤 啓子
2022.03.07更新