25年前の1994年10月3日に、ゆう歯科クリニックは診療を始めました。そして今日まで7900余名もの患者さんと、71名ものスタッフの方々との出会いに恵まれました。

ゆう歯科クリニックのホームページを立ち上げた時、その最初のページに、「ひとりひとりの患者さんに笑顔になっていただけるよう、一緒に取り組んでまいりましょう」と書きました。歯科医療を通じて、患者さんとスタッフの方々と、ともに歩んで25周年を迎えられたことを、いま心から嬉しく思っています。

野球選手のイチローが、メジャーリーグで3000本安打記録を達成したときのインタビューで、
チームの一員として野球をしているうちに、自然に通過する数字にすぎません。いつもプレーし、そこにいるから、そこにある数字にもたどり着く、ということだけ
と語っていたそうです。その「通過点」という感じかたに、とても共感します。日々の診療の積み重ねが、今日という通過点を迎えたに過ぎないのです。

でも、彼はただ積み重ねてきただけではありませんでした。別のインタビューでこんなことも言っていたそうです。
壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。
壁は日々、目の前に現れます。できれば避けて通りたいこともたくさんあります。でも、それを避けず、チャンスだと信じて超える選択をすること。そして、それを続けること。そこに25年の価値があるのだと思います。

私には、まだまだ乗り越えられていない課題はたくさんあります。体力、知力ともに最盛期を過ぎ、残された時間でどれだけのことができるのか、不安な思いに駆られることもあります。でも、これまでの25年は、紛れもない「結果」です。これを糧にして、これからも真摯に診療に取り組んでいきたいと思っています。

ゆう歯科クリニック　院長　伊藤裕章
2019.10.15更新